子供の噛み合わせが乱れる原因のひとつに、顎の未発達がいがあります。顎が正しく育たないことで歯がきれいにそろうスペースが確保できず、ガタガタに生えて噛み合わせが乱れてしまうのです。そこで、子供の頃に行う矯正治療として当院がおすすめするのが「顎顔面矯正」です。
「顎顔面矯正」とは、歯だけでなく頭骨から歯の周囲にある軟組織までをも考慮し、急速拡大装置という特殊な装置を使って歯だけでなく顎の骨全体を正しい位置に導いていく治療のこと。顎の骨を拡大し、正しく成長させることで、歯を自然と正しく並べることができます。
治療の開始時期は、7~12歳頃までがおすすめです。治療方法の詳細や開始時期は一人ひとり異なりますので、まずはお早めにご相談ください。
未発達な顎が引き起こす問題と治療の効果
顎が未発達だと、お口まわりだけでなく、体にもさまざまな悪影響が及びます。たとえば、上顎が未発達になることで鼻腔や気道が狭まり、鼻づまりやぜんそく、いびきを引き起こしてしまうことがあります。下顎が未発達になることで舌の動きに支障が出て、うまく噛めなかったり、滑舌が悪くなったりすることもあります。
顎顔面矯正で改善する症状
顎顔面矯正をすると、歯並びが美しくなるだけでなく、一見歯並びとは関連がなさそうないくつかの症状の改善に効果があります。
上顎の骨の正し成長を促せば、狭まっていた鼻腔や気道が広がり、鼻づまりやぜんそく、いびきの改善が期待できます。また、下顎の骨の正し成長を促せば、舌が本来の位置に戻るため、舌の運動や噛む機能の改善が期待できます。顎全体の正しい成長を促すことで、体本来の正常な機能・発育へとつながっていくのです。
問題 | 治療効果 |
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鼻づまり・いびき・ぜんそく・など | 上顎が広がり、鼻腔や気道も広がることで改善される |
食べ物が噛みにくい | 下顎が広がり、噛み合わせが整うことで改善される |
滑舌が悪い | 下顎が広がり、舌が本来の位置に戻ることで改善される |
姿勢・体の機能 | 顎全体のバランスが整い、体本来の機能や正しい姿勢が取り戻せる |